聖書ブログ

聖書のことを中心に書かせていただきます。引用は新改訳聖書第二版です。よろしくお願いいたします。

メフィボシェテの恵み

<恐れることはない。私は、あなたの父ヨナタンのために、あなたに恵みを施したい。(Ⅱサム9:7)>イスラエル全土をおおよそ制圧したダビデは(Ⅱサム8:15)、気持ちに余裕ができたからか、ヨナタンとの契約(Ⅰサム20:15)を思い起こし、サウルの…

罪を背負うアビガイル

<ご主人さま。あの罪は私にあるのです。(Ⅰサム25:24)>。サウルから命を狙われ荒野を逃亡中のダビデは、食うに困ったからか、<何かあなたの手もとにある物を与えてください。(8節)>と、昔世話をしたナバルを頼ろうとする。以前、親切にしたのだ…

エレミヤの十字架

<そこで彼らはエレミヤを捕え、監視の庭にある王子マルキヤの穴に投げ込んだ。(エレ38:6)>正しい預言を取り次いだエレミヤ(38:2、3)を、ユダヤの首長たちは、迫害する。確かに、常識的理性的に考えて、カルデヤ人の手に下ることが救いである…

救わない救い主

<~あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。~(ルカ23:39)>日本のプロテスタントは悔い改めが弱い、とある先生から聞いたことがある。これを聞いたとき、プロテスタント全体がどうかはよくわからないが、少なくとも私については全くその…

恵みに生きるということ

イエス様に出会って、30年余りの月日が流れた。その間、随分逆らったが、ようやく信じる決意をし、正式に受洗して17年程が経つ。振り返ると、洗礼を受けたての頃は、良きにつけ悪きにつけ燃えていたように思う。私の霊が燃えていたのか、私の肉が燃えて…

ごはんがお腹一杯食べられる国

随分前のことになるが、テレビで前大阪府知事の橋本徹氏と木村太郎氏の対談を見た。木村氏と言えば数々の報道番組でキャスターを務めた方である。そこで木村さんが興味深いことを仰っていた。「私の幼少期は、戦争で国中に食べ物がなくて本当に苦労した。ど…

悪霊追い出しは簡単か

<そして、自分たちをこの地方から追い出さないでくださいと懇願した。(マル5:10)>ここは説明の必要のないほどに有名な聖書箇所である。イエスが多数の悪霊であるレギオンを追い出すところである。ここに、案外、悪霊追い出しというのは簡単なのかも…

エデンの園に表れた十字架

<神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった。(創3:21)>。ここに皮の衣を着せて下さったとある。アダムとエバは、自分たちでこしらえたいちじくの葉では神に受け入れられなかった。神の用意した皮の衣によって受…

ダビデの自己回復

<主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか(詩13:1)。>詩編でのイエス様、天の父、聖霊様、すなわち三位一体の神は、さながらカウンセラーが行う「傾聴」の態度で臨んでおられる印象を受ける。ダビデを始めとする聖徒たちの苦…

聖霊体験2(賛美集会)

あるとき、教会から車の運転を任されたことがあった。いつものように主日礼拝を守り、さあ、そろそろ家に帰ろうかというときに、ある教会員に呼び止められた。なんでも、夕方から姉妹教会で青年特別賛美集会が開かれるが、運転手の都合が悪くなったので、代…

ヨセフの信仰と忍耐

<~その胎に宿っているものは聖霊によるのです。マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」(マタ1:20、21)>。イエスの肉の父ヨセフは、イエスがまだマリヤの胎の中にい…

聖霊体験(東日本大震災)

私は、過去に、強い聖霊体験をしたことが数えるほどしかない。もちろん、日々、聖霊様が私に働きかけて下さっていると信じているが、体感として聖霊の強い臨在を実感したことが数えるほどしかないのだ。あるいは、もしかすると毎日、聖霊様は強く働きかけて…

ウザ打ち

<すると、主の怒りがウザに向かって燃え上がり、神は、その不敬の罪のために、彼をその場で打たれたので、彼は神の箱のかたわらのその場で死んだ(Ⅱサム6:7)。>。いわゆる「ウザ打ち」と言われている聖書箇所である。ダビデは、サウルよりも信仰心に厚…

エチオピアの宦官

<~すると、そこに、エチオピア人の女王カンダケの高官で、女王の財産全部を管理していた宦官のエチオピア人がいた。彼は礼拝のためエルサレムに上り、いま帰る途中であった。彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた(使徒8:27、28)>。な…

医療保険のCM

ある先生が言っていた。自分が何か契約を結んだときは、その契約書で自分にとって有利な条項を、目を皿のようにして探さないだろうか。一度それを見つけたら、それを心の支えにしないだろうか、と。まったくその通りだと思う。例えば、就職の際は、会社と雇…

クリスチャンに与えられたセルフイメージ

クリスチャンに与えられたセルフイメージとはどんなだろうか。聖書が伝えるセルフイメージを示すと以下のようになるだろうか。キリスト者は、法律的には、神から<価なしに義と認められ(ローマ3:24)>て正しい者とされた義人であり、経済的には、神の…

我を押し通したヤコブ

<私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ(創32:26)。>。ヤコブは、ヤボクの渡しで徹夜祈祷会を開く。双子の兄エソウに再会するに当たり、どうしても神の守りを必要としたからだ。彼は、過去に一度ならず二度までもエソウを騙し、…

ナボテとアハブ王

アハブ王は、イズレエル人ナボテのぶどう園を欲しがる(Ⅰ列王21:1)。ただ単に、王の宮殿のそばにあるという地理的魅力と、野菜畑が欲しいという勝手な理由でである。確かに、イスラエルで土地の売買は可能ではあるが、土地は、買戻しの権利を放棄して譲…

イエスキリストを体験したときのこと

駅前で路傍伝道をしていたときのことである。私たちは、駅前のロータリーで数人で散らばって、トラクト配りをしていた。そのとき、片手にワンカップの日本酒を持った初老の方が私に話しかけてきた。身なりからすると、土木系の日雇い労働者といった感じだっ…

神の臨在を体験したときのこと

教会でホームレス伝道をしていた時の話である。私たちは、ある河川敷沿いに居を構える複数のホームレスの方に伝道していた。そこで、数名の方と親しくなったのだが、ある時、その中のお一人が行方不明になった。その方は、上下紺色の作業着をよく着ていて、…

悪霊追い出しの思い出

ある年末、恒例のクリスマスコンサートが行われる際、運営スタッフとして関わることとなった。市民ホールを貸し切って行うのだが、設営等の準備スタッフが必要だったのである。本番は夕方から始まるが、スタッフは午前中から集まって準備に取り掛かっていた…

恥ずかしい思い出

以前、原因不明のめまいに襲われたことがあった。落ちた物を拾おうとしてかがむと、そのまま前のめりに倒れてしまいそうになるレベルのめまいであり、重度の貧血のような症状であった。当時、勤めていた会社は、社用車を使っての外回りの仕事だったので、そ…

ユニークな証

ある先生のユニークな証を聞いたことがある。その先生は、初めて聖書を読んだとき、五分も読んでいられなかったというのである。五分もしないうちに聖書をバタンと閉じて、何をしたかというと、普段はやったことのない風呂掃除を一心不乱にしたというのであ…

親譲りの信仰と独立信仰

~「群衆はわたしのことをだれだと言っていますか。」彼らは答えて言った。「バプテスマのヨハネだと言っています。ある者はエリヤだと言い、またほかの人人は、昔の預言者のひとりが生き返ったのだとも言っています。」イエスは、彼らに言われた。「では、…

ヨブ記概観

ヨブ記は、最初と最後は散文で書かれているゆえ読みやすいが、3~41章は、詩文、韻文で書かれているからか、難解でわかりづらい。そのため、繰り返し繰り返し読んで理解を深めなければならないが(これは聖書のすべての部分に言えることだが)、一旦、仮…

無理なダイエット

<しかし、わたしは彼らを一年のうちに、あなたの前から追い払うのではない。土地が荒れ果て、野の獣が増して、あなたを害することのないためである。あなたがふえ広がって、この地を相続地とするようになるまで、わたしは徐々に彼らをあなたの前から追い払…

青草の上にすわらせる

ヨハネの福音書は、特に、五千人の給食を過越の食事と同一視しているように思える。<さて、ユダヤ人の祭りである過越が間近になっていた。(ヨハ6:4)>。この聖句は、五千人の給食が、過越の時期に行われたことを伝えている。<~「人々をすわらせなさ…

ウォーレンバフェット

アメリカの資産家でウォーレンバフェットという人がいる。御年91才の超がつくお金持ちである。総資産はおよそ10兆円で世界長者番付では6位に位置している。驚くべき金額であるが、もっと驚くべきはこの方のお金に対する態度である。この方はほとんど贅…

パウロの受難(週)

<大勢の群衆が「彼を除け。」と叫びながら、~(使徒21:36)>上記の聖句は、パウロが、ルカたちが引き留めたにも関わらず(使徒21:12)、エルサレムに上り、案の定、群衆たちに見つかり、群衆から罵倒された箇所である。この後、捕縛され、議会…

エフタの娘

<エフタは主に誓願を立てて言った。「もしあなたが確かにアモン人を私の手に与えてくださるなら、私がアモン人のところから無事に帰って来たとき、私の家の戸口から私を迎えに出てくる、その者を主のものといたします。私はその者を全焼のいけにえとしてさ…