聖書ブログ

聖書のことを中心に書かせていただきます。引用は新改訳聖書第二版です。よろしくお願いいたします。

医療保険のCM

ある先生が言っていた。

自分が何か契約を結んだときは、その契約書で自分にとって有利な条項を、目を皿のようにして探さないだろうか。
一度それを見つけたら、それを心の支えにしないだろうか、と。

まったくその通りだと思う。

例えば、就職の際は、会社と雇用契約を結ぶが、自分の待遇面を目を皿のようにして眺め、給料はいくらだとか、賞与はいくらだとかを見るだろう。
そうしてその待遇を心の支えにして、日々歩んでいくだろう。
では、解雇に関する条項についてはどうだろうか。
これは、明らかに自分にとって不都合な条項ではあるが、これについても必ず確認しないだろうか。
どういった場合に解雇されてしまうのか確認をして、その条項に触れないように日々努めるだろう。

よくテレビで流れている医療保険のCMでも、一日入院費用五千円支給などの文言を信じて契約を結ぶだろう。
そうして一度、契約を結んだら、その文言を信じて安心するだろう。
また、私たちにとって不都合な条項は、隅に小さな文字で書いてあることが多く、そのため見つけづらいが、そういった不都合な条項も、骨が折れる作業であるが併せて調べるだろう。

聖書は、旧約聖書、新約聖書と言って、自ら契約書であることを名乗っている。
幸いなことに一節一節に数字が振られていて、まさに契約の条項さながらである。
私にとって幸いな言葉もそうでない言葉も、等しく書かれてある。
自分にとって有利な聖句を生涯握って心の支えにするのは、多くのクリスチャンが取っている行動で、素晴らしいことである。
例えば、<あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。(エペ2:8)>などである。
また、自分にとって不都合な聖句もしっかり確認し、万が一にも天の御国から漏れることのないよう準備を整え、地上生涯を送っていることも素晴らしいことである。
例えば、<あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません。(Ⅰコリ6:9、10)>などである。

積極的なクリスチャンは、自分にとって有利な聖句をたくさんこころにたくわえ、日々、喜んで過ごしている。
危機管理能力の高いクリスチャンは、自分にとって不利な聖句をこころに止め、日々、緊張感を持って過ごしている。
どちらも必要な態度と思われる。