聖書ブログ

聖書のことを中心に書かせていただきます。引用は新改訳聖書第二版です。よろしくお願いいたします。

カインの妻は誰か

カインの妻は誰かという問題がある。
創生の始め、人類はアダムとエバの二人しか存在していなかった。
そのアダムとエバが二人の子供を産む。
カインとアベルである。
カインは嫉妬心から弟アベルの命を取ってしまったので、この時点で人類は三人しか存在していないことになる。
ではカインの妻は誰か。
結論から言うとカインの妹ということになる。
アダムとエバは、カインとアベルを産んだあとにセツという息子をもうけている。
その後もたくさんの子供を作った。
<アダムはセツを産んで後、八百年生き、息子、娘たちを生んだ。(創5:4)>。
カインは、この<娘たち>の誰かと結婚したと思われる。
創生当時からしばらくは、遺伝子エラーの問題がないため、近親者同士の結婚でも子孫に問題はなかったとされている。
例えば、アブラハムの妻サラは、アブラハムの腹違いの妹である。
ただ、モーセの時代になると、おそらく医学的、倫理的理由から律法で禁じられるようになった。
<「父の娘であれ、母の娘であれ、自分の姉妹と寝る者はのろわれる。」民はみな、アーメンと言いなさい。(申命27:22)>。
なお、今の日本では、四親等以降の近親者の結婚が認められている。

さて、ノアの大洪水後、人類は八人からの再スタートとなる。
ノア、ノアの息子のセム、ハム、ヤペテとそれぞれの妻である。
このセムが黄色人種の祖、ハムが黒色人種の祖、ヤペテが白色人種の祖とされている。
これも創造科学論の受け売りだが、人類は肌の色は一色なのだそうだ。
何が違うかというとメラニン色素の濃さだという。
それで私たちの目には黒く見えたり、白く見えたりしている。
だから、今日においても、もし私たち日本人がアフリカの方と結婚したとしても、それは遠い親戚と結婚していることになる。

また、アダムとエバは成人の状態で創られたと思われる。
そうでなければ、二人とも赤ん坊の状態でどうやって成長できるだろう。
卵が先かニワトリが先かという問題は、ニワトリが先なのである。